【数年ぶりに数学に挑んだ2人の女性の結末】

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以前、ある幹部自衛官の方とお話をする機会がありました。

一般曹候補生の話になりました。

そこで私は、直球で「欲しい志願者像」というのを聞いてみました。

大まかには、

◆与えられた仕事がキチンとできる人物、
◆物事に対応できる人物、
◆リーダーシップの取れる人物、
◆人の心の分かる人物

ということでした。

勿論、採用する側の状況でも変わってくることだと思いますので、これが「正解」ではありません。

続いて、学力についても聞いてみました。

すると、「入隊時には採用試験があるので、試験をパスできるだけの努力はして欲しい」ということでした。

さて・・・

Aさん、Bさんという2人の女性志願者がいました。

その年の一般曹候補生(陸上)を受験する予定です。

2人とも社会人生活が長く、久しぶりに数学などの勉強をし直すという、同じ状況にいました。

Aさんは、「女性は倍率が高い」とかいろんな不安はあるのですが、そんなことを思っていてもはじまらないので、とにかく勉強することにしたそうです。

最終的に彼女は、第1志望の一般曹候補生に合格します。

後でAさんに聞いたところ、高校の時も数学がすごく苦手だったそうです。

でも、一般曹候補生を受けると決めてからは、余計なことは考えずにコツコツ勉強をやり、自分の夢を勝ち取っています。

一方、Bさんは、はじめから数学Ⅰは自分には無理だからと決めつけて、勉強をしませんでした。

数学Ⅰを勉強しないで試験を受ける訳ですから、当然1次試験の段階で不合格となってしまいました。

Bさんは勉強をする前から「どうせ自分が数学をやったところで分からないから手をつけない」という選択をしました。

一方でAさんは「余計な先入観を捨てて1から勉強を始め」ました。

この違いはとても大きいです。

実は「一般曹候補生の数学Ⅰ」はそれほど難しくはありません。

というよりも、教科書の例題レベルの問題から9割ほど出題されますので、基本事項を反復してやれば、多くの場合、15点満点中11~12点は確保できるようになります。

大切なことなのでもう一度言います。

「一般曹候補生の数学Ⅰ」は教科書の例題のような問題が出てきますので、基本事項を反復して学習すれば、8割は取れるようになります。

つまり、数学は得点源にすることができるわけです。

考えてみましょう。

実は多くの志願者が(Bさんのように)「ああ、俺は数学が苦手なんだよなぁ」と思いつつ、何となく勉強していますので、なかなか点数が伸びずに悩んでいます。

それに対して、とにかく「これとこれさえやればいい」というテキストを手元に置いて、教科書の例題にあるような問題や基本的な公式を何度も反復していれば、知らないうちに数学の点数が伸びることになります。

数学は、やればやった分だけ、即、点数アップにつながります。

ですので、「数学は苦手なんだよな」、「5年ぶりに数学をやるからなぁ」、などという言い訳は、今この瞬間に手放して、採用試験に向けて勉強するようにしましょう。

「受かると思って勉強する人は受かり、ダメだと思って勉強する人は受からない」

合否を決めるのは、あなた自身。

「受かるためにはどうすればいいのかしら」
「受かった人たちは何をやったのかしら」

今日からは、意識してこれらの言葉を自分自身に問いかけながら、生活するようにしましょう!

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