[問]次の和文を英訳したとき、( )内に入る適語を答えよ。
(03)彼は野球と同様にサッカーも好きだ。
He likes soccer ( ) ( ) ( ) baseball.
(04)彼女はネコだけでなく犬も好きだ。
She likes ( ) ( ) cats ( ) ( ) dogs.
(正解・解説等は本文中にあります)
――――――――――――
英語の文法は、大きく2つに分けることができます。
1つ目は「基本事項そのもの」。そして、2つ目が「構文・イディオム」です。
「基本事項そのもの」というのは、例えば、次のようなものです。
(01)次の英文の間違いを直しなさい。
She enjoyed to talk with her friends.
(彼女は友達とお話をして楽しんだ)
[答]正しくは to talk → talking
つまり、正しい英文は次のようになります。
She enjoyed talking with her friends.
enjoyは目的語として動名詞をとることはできますが、to不定詞をとることができません。
分かりやすく言うと、
「enjoy doing」 は正しくて
「enjoy to do」は間違い
ということになります。
このような内容が「基本事項そのもの」になります。
対策としては、「基本事項」を1つずつ積み上げていくことが求められます。
一般曹候補生の英語は、募集要項的には高1レベルとなっていますが、過去問を見る限り中学校の内容もかなり出題されています(7~8割ほど)。
そのため、中学校の英文法の内容にさかのぼりつつ、高1の英文法まで地道に基本事項を積み重ねていく必要があります。
因みに、上の問題(01)は、中2で勉強する内容です。
2つ目の「構文・イディオム」というのは、文字通り「構文・イディオム」です。
具体的には次のような問題になります。
(02)次の和文を英訳したとき、( )内に入る適語を答えよ。
この本は読む価値がある。
This book is ( ) ( ).
[答]This book is (worth) (reading).
これは
☆be worth doing(~する価値がある)
という構文で、言ってみれば「決まり文句」です。
「決まり文句」なので、あれこれ考えず、とにかく覚える。
そうです、覚えればいいんです。
文法にはどの単元にも、この「構文・イディオム」があります。
理屈ではなく、覚えているかどうかが問われますので、攻略法はいたってシンプルです。
とにかく「覚える」。
ここからは、接続詞をテーマに、「構文・イディオム」を見ていきましょう。
[問]次の和文を英訳したとき、( )内に入る適語を答えよ。
(03)彼は野球と同様にサッカーも好きだ。
He likes soccer ( ) ( ) ( ) baseball.
(04)彼女はネコだけでなく犬も好きだ。
She likes ( ) ( ) cats ( ) ( ) dogs.
(05)彼は日本酒ではなくビールが好きだ。
He likes ( ) sake ( ) beer.
(06)太郎も花子も両方ともその本が好きだ。
( ) Taro ( ) Hanako likes the book.
(07)彼はこの本かあの本のどちらか一方を読まなければいけない。
He must read ( ) this book ( ) that one.
(08)太郎も花子もその番組を見なかった。
( ) Taro ( ) Hanako watched the program.
[答・解説]
(03)He likes soccer (as) (well) (as) baseball.
※A as well as B(Bと同様にAも)
[彼は野球と同様にサッカーも好きだ]
(04)She likes (not) (only) cats (but) (also) dogs.
※not only A but also B(AだけでなくBも)
[彼女はネコだけでなく犬も好きだ]
因みに、alsoは省略することができます。
ですので、次のように表すこともできます。
She likes not only cats but dogs.
(05)He likes (not) sake (but) beer.
※not A but B(AではなくB)
[彼は日本酒ではなくビールが好きだ]
なお、(04)と(05)は似たような英文ですので、しっかり区別して覚える必要があります。
再確認しておきましょう!
☆not only A but also B(AだけでなくBも)
☆not A but B(AではなくB)
(06)(Both) Taro (and) Hanako likes the book.
※both A and B(AもBも両方とも)
[太郎も花子も両方ともその本が好きだ]
(07)He must read (either) this book (or) that one.
※either A or B(AかBどちらか一方)
[彼はこの本かあの本のどちらか一方を読まなければいけない]
(08)(Neither) Taro (nor) Hanako watched the program.
※neither A nor B(AもBも~ない)
[太郎も花子もその番組を見なかった]
(07)と(08)も似たような英文で、意味が異なっています。
しっかり区別して覚えるようにしましょう!
☆either A or B(AかBどちらか一方)
☆neither A nor B(AもBも~ない)
「構文・イディオム」は、とにかく覚えること!
ですので、まずは、覚えるべき構文を自分で紙にまとめる。
そして、その紙をトイレなどに貼って毎日ながめる。
9月の学科試験まで、あと77日となりました。
やることはたくさんありますが、できることから1つずつ、やっていくようにしましょう!
そして、夢の実現に向けて頑張っていきましょう!