令和3年が始まりました。決意を新たにした人もいることでしょう。
皆さんの目指すべき採用試験は、5月と9月。
まだ先のことだと思っていませんか?
ご存知の方も多いと思いますが、私のところでは、自衛官採用試験の対策以外に、中高生を対象とした学習塾もやっております。
今週末には共通テストが、3週間後には(宮城県内の)私立高校入試も始まります。
中高学生たちもここ最近は真剣そのものです。
「もっと勉強する時間が欲しい」「もっと早くに勉強していればよかった」
そんな言葉が時々彼らの口からこぼれてきます。
でも、普段からコツコツ勉強している生徒は、決してそのような愚痴をこぼしたりしません。自然体で黙々と勉強しています。
自衛官採用試験に話を戻しましょう。
採用枠が少ない女性志願者は勿論、男性志願者も、是非、普段からコツコツ勉強し、試験直前には「自然体で」本番に臨んで頂きたいところです。
そこで今回は、具体的な勉強方法(苦手な方が多い数学の勉強方法)についてお話します。
ご存知の通り、一般曹候補生の数学の試験範囲は「数学Ⅰ」です。
具体的には、以下の事項からの出題となります。
○数と式
○集合と命題
○2次関数
○図形と計量(三角比)
○データの分析
これから数学の勉強を始めようとする方は、ほとんどの場合、教科書の順番通りに勉強を始めることでしょう。
確かに、初めて数学Ⅰを勉強する人(つまり高校1年生)からすればこの順番には意味があります。
2次関数をやるためには、因数分解などが身についている必要がありますから、この順番を崩して勉強してはいけません。
でも、一旦勉強が終わっている高2生以上の場合、必ずしも教科書の順番通りに進む必要はありません。
私のところでは、毎年8月に一般曹候補生対策の夏期講習会を行っておりますが、最初に扱うのは「2次関数」です。そして「数と式」は一番最後。
因みに、「7日間完成!一般曹候補生」もこの順番で作成しております。
この順番にする理由はここでは省きますが、テキストを終えた結果、
「苦手だった数学が得意科目になりました!」
という喜びの声を少なからず頂戴しております。
ここで、初めにやるべき「2次関数」の内容を掘り下げてみます。
2次関数で扱う内容には大きく2つあります。
1つは「グラフがかけること&グラフに関連した問題」、そしてもう1つが「2次不等式」です。
2次関数を勉強する上で最初にマスターして頂きたいのが、2次関数には「3つのタイプがある」ということです。
具体的には
ア.y=ax2+bx+c
イ.y=a(x-p)2+q
ウ.y=a(x-α)(x-β)
のタイプになります。
ア はいちばん一般的な形。
でも、グラフの頂点やグラフの軸が問題になっている場合には、イ のタイプを使うとすんなりと解けることになります。
また、x軸との交点が問題になっている場合には、ウ のタイプが威力を発揮します。
これら3つのタイプが身についたら、今度は平方完成の式変形をマスターします。
平方完成とは、上記の イ のタイプの式を指します。
例えば、y=x2-6x+7 という放物線が与えられ、このグラフをかく必要がある場合には、y=(x-3)2-2 と式変形をした上でグラフをかきます。
このような式変形を「平方完成にする」と言います。
いろんなパターンの式の式変形が一通りできるようになると、どんな2次関数の式でもグラフがかけるようになります。
その結果、頂点の座標も簡単に出てきますし、最大値や最小値も得られることになります。
2次関数を勉強していく上で、「3つのタイプ」と「完全平方形」さえきちんとマスターできれば、あとは勢いで他の問題もなんとかこなせるものです。
勿論、2次不等式もこなせることになります。
因みに、「7日間完成!一般曹候補生」は、この2つがしっかり身につくよう、私・中鉢が頭を悩ませて作成したテキストです。
話を元に戻しましょう。
5月・9月に採用試験があります。
本番直前、「ああ、もっと早く勉強していたらなあ」なんて愚痴をこぼさないためにも、是非、新年を迎え気分も一新している今この時期こそが、スタートを切るのにふさわしい時期です。
部活は部活、勉強は勉強。
競争率の激しい女性で最終合格を勝ち取る人たちは、やはり早めに何らかの対策を取っている場合が多いです。
まだ1月とは思わず、今年の採用試験を目指して頑張っていきましょう!
それでは今日は、この辺で。