残念ながら、今年の4月から浪人生活を送る方も少なくないと思います。
特に女性の場合には、自衛官候補生で6倍前後、一般曹候補生に至っては25倍前後と極めて高い値ですので、ある意味仕方のないことなのかもしれません。
大切なのは、倍率が高いということを意識し、どうすれば入隊できるかを真剣に考えること。そしてそれを実行に移すことです。
と、ここまで書くと、かなり過酷な浪人生活を送らなければいけない印象を与えてしまいますが、そんなことはありません。
当YSTに通ってきていた歴代の女性陣は、アルバイトをしながら勉強をしていた人が少なくありません。
ファーストフードで週3回アルバイトをしながら、一般曹候補生(空)に入隊した人。
自宅が自営業で、毎日家業を手伝い、自衛官候補生(空)に入隊した人。
スーパーのレジ打ちをしながら、一般曹候補生(陸)に入隊した人。
アルバイトではありませんが、震災ボランティアをしながら、自衛官候補生(陸)に入隊した人。
(いずれも女性志願者です)
状況が許すのであれば、私は、アルバイトをしながら勉強することをススメております。
勉強をしなければいけないのに、アルバイト? なんて思っている方もいることでしょう。
実は、ここが大切なポイントです。
一般曹候補生の試験科目は国・数・英。レベルは高1程度。
自衛官候補生は、国・数・社。レベルは中卒程度。
4月から勉強を始めたとしても、1日3時間集中して「適切な勉強」をすれば、9月の試験には十分間に合います。
これまでいろんな人を指導してきた経験上、3ヶ月もあれば充分です。
アルバイトをすることのメリットは 「日々の生活にメリハリがつくこと」 。
勉強だけで過ごすとなると、残りの時間がポッカリと空いてしまい、かえって日々の生活に悪影響を及ぼす場合があります。
でも、例えば週に3回アルバイトを入れると、勉強の「気晴らし」になります。
いい意味で気分転換になるんです。
いろんな年代の人たちとも交流することができ、貴重な社会勉強にもなります。
そして、何よりも自活することができます。
面接の際、「家族の負担をかけないように、アルバイトをしながら苦学して頑張っていました」 とアピールすることもできます。
勿論、勉強が第一ですので、その辺をわきまえて、バイトは「従」 という位置づけでスケジュールを立てる必要があります。
これは大切なことですので、絶対に守らなければいけません。
理想的には、8月から試験本番までは、週1回程度にするか全く入れないようにして、勉強に専念することも忘れてはいけません 。
試験が終わって、また10月後半からアルバイトを復活すればいいんです。
個人的にアルバイトがいやな場合には、スポーツジムに通ったり、中学校の部活の指導にあたったり、ボランティア活動をしたり。
とにかく、自分の人間性を高めながら、勉強の「気晴らし・気分転換」になるものを日々の生活に取り入れるようにしましょう。
4月から浪人生活を送る予定の人は参考にしてみて下さい。
勿論、アルバイトやボランティア活動などは、絶対にやらなければいけないということではありません。
勉強に専念した方がいいと思う方は、勉強に専念した方がベストですので、念のため。