今朝、中国地方のある方からお電話を頂きました。
高3で同じ部活だった男の子5人が、昨年9月の一般曹候補生の試験を受けたそうです。
結果は――
「1名だけ合格した」
そうです。
詳しくお話しましょう。
実は私は、数年前からいくつかの県の学習塾と協力をして、自衛隊を目指す若者のための講座を開いて頂いております。
私は宮城県で自衛官採用試験の受験指導を行っていますが、県外在住の方からも「通いたい」という切実なお声を頂戴しております。
そこで、県外のいくつかの学習塾とタイアップをして、自衛官の卵である志願者の指導にあたって頂いているという訳です。
冒頭で紹介したお電話は、パートナー校の塾長さんからのものでした。
5人は、7月下旬まで部活動(運動部)があったため、引退後に初めて一般曹候補生の対策をすることになりました。
YSTのパートナー校に通ってきた男の子(A君)は、以前お兄さんが通っていたご縁があり、迷うことなくその学習塾で勉強を始めることになりました。
一方、他の4人は、いずれも大手の公務員の専門学校に通うことになりました。
A君は自衛官1本、他の4人は警察や消防も視野に入れつつの受験となりました。
昨年は5月にも一般曹候補生の試験があり、県によっては5月の試験で半数以上も合格者を出していますから、9月の試験は前年より狭き門となっていると考えるのが自然です。
結果は、A君のみが1次試験に合格し、他の4人はその後の道を閉ざされたそうです。
(最終的にA君は、2次試験にも合格しております)
ここでの教訓は、
「自衛官が第1志望であれば迷うことなく、自衛官1本に絞って対策を取るべきだ」
ということです。
勿論、進路に関する考え方は、本人やご家族の意向もありますから、警察や市役所も考えつつ自衛官も受験するという選択をしてもいいと思います。
ただ、自衛官が第1志望で他の公務員は全く興味がないというのであれば、自衛官1本に絞って対策を取るべきだと私は思います。
確かに大学受験や市役所の試験などに比べれば、一般曹候補生の問題はそんなに難しい問題ではありません。
でも、自衛官を目指す若者の多くは、これまではどちらかといえば勉強を避けてきた人たちですから、高1の数学や英語といえども大変なわけです。
そして同じような境遇の人たちが一般曹候補生目指して勉強することになります。
ようやく8月になって勉強を始めて、どちらかといえばチンプンカンプンだった数学や英語を0から勉強をする訳ですから、現実的には、自衛官1本に絞って突破していく以外に方法はありません。
さて、今年も5月には採用試験が実施されると思っていた方がよいでしょう。
社会人で転職を考えている人や大学生は、限られた時間の中で対策を立てていかないといけません。
久しぶりに勉強を始める訳ですから、一通りの学力が身に付くには通常で4ヶ月、どんなに頑張っても最低3ヶ月はかかると思っていた方がいいでしょう。
新しい年が始まりました。
自衛官を目指すあなたも、いよいよスタートを切る時がやってきました。
夢の実現に向けて頑張っていきましょう!