一般曹候補生(陸上)への転職を目指すべく、3月から通い始めたKさん(男性)がいました。
当時、一般曹候補生の試験は9月の1回しかありませんでした。
Kさんいわく「数学も英語も5年ぶりに勉強をするので、半年くらいは勉強しないとダメだと思うんです」
気合いが入っています!
メールに記載されていた住所を確認すると、県外です。
2月半ばに初めての問い合わせがあったのですが、念のため
「県外ですが、通塾は大丈夫ですか」と尋ねたところ、
「大丈夫です。むしろ、直接の授業でやりとりができた方が助かります」ということでした。
3月に入り、授業が始まりました。
週2回(数学1回・英語1回)のペースで進めて行きました。
5年ぶりに勉強をし直すということもあり、授業中は説明だけで終わらせず、なるべく、問題演習も組み込みながら進めていきました。
一般曹候補生の数学は、教科書の例題レベルの問題が多いので、やり方さえ分かれば、あとは類題を何問かやることで、たいがいの人は問題が解けるようになっていきます。
授業を始めて1ヶ月もすると、Kさんの学力もメキメキと上がっていきました。
同時に3月下旬になって、その年から「5月にも一般曹候補生の試験がある」という情報が入ってきました。
2017年の春のことです。
それなりに学力がついてはきたものの、もともと9月の試験を想定して授業を行っていましたので、Kさんと「対策会議」を行うことにしました。
当初の予定通り9月の試験に向けて準備を進めるか、あるいは、5月の試験も選択肢に入れて、勉強をペースアップしていくか。
話し合った結果、これまで通り9月に照準を絞って勉強を進めて行くことにしました。
とはいうものの、5月の試験前には「2次関数」と「三角比」が終わっていました。
単元ごとに復習テストもやっていたのですが、結構いい調子でした。
「5月の試験は、9月の試験の予行演習のつもりで受けてみましょう」といって、5月の試験に臨んで頂いたのですが、Kさんは1次試験を突破!
その後、2次試験も突破して、見事、最終合格を勝ちとってしまいました。
この結果は、とにもかくにもKさんの努力の賜なのですが、その努力をしっかしとした形にさせたものがあります。
それは数学の学習順序です。
久しぶりに数学を復習しようとすると、通常は教科書のはじめから行うことになります。
具体的には、展開や因数分解、ルートの計算などから始めることになります。
でも、Kさんが使用していたテキスト『7日間完成!一般曹候補生』は、
2次関数 → 三角比 → 数と式
という順番になっています。
展開・因数分解、ルートの計算はいちばん最後です。
一般曹候補生の過去問の傾向を丹念に調べ上げ、受講生の学力的なことを考慮し、かつ、長年の受講生とのやりとりから、この順番にたどり着きました。
私は、これが一番効率の良い順番だと思っております。
Kさんが転職を決意し、行動に移した(問い合わせをしてきた)のは2月上旬のことでした。
転職を考えている人、今年が就職活動の人。
一般曹候補生を受ける人はいろんな人がいます。
でも、「なりたい」という気持ちだけでは自衛官にはなれません。
1次試験には「学科試験」があります。
ですので、特に4年ぶり・5年ぶりに勉強をしなければいけいない人は、早めにスタートを切って、ライバルに差をつけておきたいところですね。
今年はあなたの番です。
夢の実現に向けて頑張っていきましょう!