数学の勉強法・一般曹候補生

こんにちは、中鉢です。

毎年8月になると『防衛白書』というものが発行されます。

編著者は勿論、防衛省です。

その中には、自衛官採用試験のデータも掲載されています。

ためしに一般曹候補生の最新の採用状況を確認してみましょう。
(平成26年9月の採用試験のものになります)

男子の全応募者数は26,735、採用者数4,169。
従って倍率6.41倍。

女子の全応募者数は 4,410、採用者数228。
倍率19.3倍。

男子で6倍強。女子に至っては20倍。

市役所や国家Ⅲ種の倍率に比べれば、それでも入りやすい倍率と言えるかもしれませんが、決して安易な気持ちで合格できる数値でないことが分かります。

では、20倍もの難関を突破するためには、どのような勉強方法を取ればいいのでしょう?

その答えは・・・

「過去問から出題傾向をしっかりとつかみ、その傾向に見合った勉強をすること」

この一文に尽きます。

つまり、「敵の出方を前もって研究しておけば、対処の仕方がある」というわけです。

そこで今回は、一般曹候補生の数学について取り上げることにしましょう。

試験範囲は高校1年で扱う「数学Ⅰ」。

平成26年と27年については、いわゆる旧課程履修者の志願者のことも考慮した問題となりました。

具体的には、新課程の数学Ⅰの内容である「データの分析」と「命題と集合」からの出題はありませんでした。

さすがに3年目の28年に関しては、これらの分野も出題されることになると思います(正式には、4月に出される募集要項にこの辺のことが書かれることになると思います)。

ですので、過去問を解く際には注意しておきましょう。

過去問を見る限り、教科書の例題レベルの問題が浅く広く出ていることが分かります。

つまり、教科書の例題クラスの問題が一通り解けるようになれば、一般曹候補生の数学は十分だということになります。

続いて内容ごとに確認していきましょう。

教科書では次の順番で扱う内容が配列されています。

☆数と式
☆2次関数
☆三角比
☆データの分析

いずれも大事な項目なのですが、例年、受験生と接していて言えるのは、「2次関数」と「三角比」に時間がかかることが多いです。

2次関数で扱う内容は大きく2つ。

「グラフ」と「2次不等式」です。

前者の「グラフに関する問題」は、完全平方の式変形がきちんとできていれば大丈夫です。

テキスト『7日間完成!一般曹候補生』では「1日目」に該当します。

後者の「2次不等式」は、文字通り「2次不等式」がきちんと解ければあとは何とかなります。

『7日間完成!一般曹候補生』では「2日目」になります。

続いて三角比。これも大きく2つに分かれます。

前半がsin、cos、tanの定義とその式の扱い(「3日目」)。

後半が正弦定理・余弦定理と面積を扱う図形問題です(「4日目」)。

ですので、数学が苦手だった人、2次関数や三角比が苦手だった人は、この辺のことを頭に入れて早めのスタートを切るとよいでしょう。

そして最後の「データの分析」。

今年の本番では、1問は出題されると思います。

特に旧課程の志願者には馴染みがない分野ですが、実は全然難しくありません。

基本用語さえキチンと理解できていれば、確実に満点をゲットすることができる単元です。

難しいことは何もありませんので、特に旧課程の方は早めに取り組むようにしておきましょう。

なお、データの分析は、テキストの「5日目」になります。

特に社会人の方や学生さんは、日々の生活が何かと忙しく、うっかりすると勉強時間を確保できなくなってしまいかねません。

ですので、計画性を持って行動するようにしましょう!

それでは、9月の採用試験目指して頑張っていきましょう!

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