新年明けましておめでとうございます。
今年の9月の採用試験を受けようと思っている人は、いよいよ受験の年の幕開けとなりました。
心機一転、頑張っていきましょう!
そこで今回は、「一般曹候補生と自衛官候補生の併願」についてお伝えします。
特に女性の場合には、自衛官候補生といえども約20倍の狭き門ですので、漠然とした対策ではなく、ピンポイントな対策が求められます。
是非、最後までお付き合い下さい。
「レベル的には、自衛官候補生の方が一般曹候補生よりも合格しやすいので、一般曹候補生の対策をしていれば、あらためて自衛官候補生の対策をしなくてもいいですよね」
という質問を、志願者の方から本当によく頂きます。
本当にそうなんでしょうか?
答えは・・・
「No」です。
どういうことか?
まずは試験科目から確認しましょう。
一般曹候補生は
国・数・英の3教科。
レベルは高1程度。
一方の自衛官候補生は
国・数・社
レベルは中卒程度。
国語に限っていえば、一般曹候補生の対策をきちんと行って入れば、自衛官候補生の対策にもなります。
ではそれ以外の科目はどうでしょう?
既にお分かりの通り、3つ目の科目が異なります。
一般曹候補生が英語であるのに対して、自衛官候補生は社会。
従って、一般曹候補生の英語の対策を行っても、社会は別口で勉強をしなければいけません。
では、数学はどうでしょう?
多くの方が、最初のうちは「数学は一般曹候補生の対策を行っていれば、自動的に自衛官候補生の対策になる」と思っているようです。
でもそれは違います。
一般曹候補生の数学の試験範囲は「数学Ⅰ」になります。
具体的には、2次関数・三角比・データの分析(・数と式)を主に扱います。
また、実際にそういった問題が出ています。
それに対して、自衛官候補生の数学は中学校で学習した内容になります。
具体的には、連立方程式・2次方程式・図形(角度・長さ・面積・体積など)・確率などを扱います。
つまり、試験教科はどちらも数学なのですが、出題範囲が異なるため、扱う内容が全く異なっているんです。
ですので、どんなに一所懸命、一般曹候補生の数学を勉強しても、自衛官候補生の数学の対策にはならないことになります。
従って、自衛官候補生の数学は自衛官候補生の数学の対策を行い、一般曹候補生の数学は一般曹候補生の数学の対策をきっちりと行う必要があるわけです。
能書きはともかく、まずは過去問を入手して、1年分でいいので見てみましょう(できれば解いてみましょう)。
そうすると、上で書いたことが分かると思います。
その上で、これから対策を行っていく上で必要な参考書や問題集を探していけばいいわけです。
一足早めのスタートダッュシも悪くはありません。
それでは9月の採用試験目指して頑張っていきましょう!