先日、ある方(女性)から質問を頂戴しました。
この方は一般曹候補生を第1志望としているのですが、同時に自衛官候補生も受験する予定です。
多くの志願者が両方を併願すると思いますので、今回はこの辺の疑問を確認していくことにしましょう。
数学に限定してお話をしますと、一般曹候補生の試験範囲は「数学Ⅰ」。
それに対して自衛官候補生は「中学校卒業程度」となっています。
「数学Ⅰ」では
☆数と式(展開・因数分解・√の計算など)
☆2次関数
☆三角比
☆データの分析
を扱います。
従って、一般曹候補生では確率からの出題はありません。
(ついでに言うと、最後の項目「データの分析」からの出題もありません。詳細は別の回の記事をご参照!)
一方、自衛官候補生の場合には、過去問をみると一目瞭然なのですが、確率から毎年1問出題があります。
とは言っても、自衛官候補生の確率は、地道に数え上げれば答えにたどり着ける程度の問題だけが出題さりますので、本当に中学校程度の確率の知識があれば十分です。
ですので、冒頭の質問に対する答えは
「一般曹候補生には確率からの出題はなく、自衛官候補生では基本的な問題が1題出題されることになります」
となります。
もう1つ、数学に関する疑問を取り上げましょう。
「一般曹候補生の数学の勉強をしていれば、自動的に自衛官候補生の対策にもなりますよね」と思っている人が実は少なくないようです。
自衛官候補生の場合には確率が出てきますし、図形の問題(扇形や相似、円周角など)も出題されます。
でも、これらの内容は基本的には一般曹候補生では出題されません。
従って、一般曹候補生と自衛官候補生の数学は「別物」と思って対策をとっていく必要があります。
そのほか、自衛官候補生の勉強をしている人から
「自衛官候補生の社会では、例えば高校で勉強する「政治経済」などからも出題されますか」的なご質問も頂くことがあります。
何となく自衛官候補生の過去問をみてみると、地理や歴史、それに政治経済的な分野からの出題があります。
そのため、高3生がいざ(社会の)試験対策を行おうと思った時、ひょっとして高校で学習する政治経済や日本史・世界史などからも密かに出題されているんではないだろうか、と思うようです。
数学のところでもお伝えしましたが、自衛官候補生の試験範囲は「中卒程度」です。
従って、中学校で勉強した「地理・歴史・公民」からのみの出題となります。
そのため、対策としては、高校入試用(大学入試用ではない)の一問一答集のような問題集・参考書を1冊用意して、それを繰り返し勉強すれば大丈夫です。
いよいよ、決戦の夏がやって参りました。
しかも試験まであと3ヶ月!
疑問を1つずつ解消して、効率よく勉強をして本番に臨んでいきましょう!
☆★目指せ!自衛官★☆
【自衛官候補生対策】
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