新年度になってから、いろんな問い合わせが増えてきました。
一般曹候補生の数学は、過去問を見ただけで無理な感じがするので、捨てようと思うのですが。
5月の試験の位置づけをどうすべきでしょうか。
他の志願者はいつ頃から勉強をするのですか。
自衛官候補生と併願するつもりなんですが、科目が増えてしまうので、どう勉強をしていけばいいのですか。
社会は何を勉強すればいいのですか。
などなど。
前にも書いたことがあるのですが、自衛官採用試験は就職試験ですので、学科試験がすべてではありません。
他にも面接もありますし、適性検査もありますし、意外と知られていないものに身辺調査というのもあります。
要は「トータルで人物評価をする」ということになります。
でも、いろんな志願者と接していて言えるのは、彼らの最大の悩みは「どうすれば学科試験で点数をとれるようになるか。普段からどのような勉強をすればいいのか」ということです。
そこで冒頭の問い合わせにもどることにしましょう。
一般曹候補生の数学は、過去問を見ただけで無理な感じがするので、捨てようと思うのですが。
切実な悩みです。
現役の高3生なら、「数学Ⅰ」の記憶が、おぼろげながら残っているかもしれませんが、大学生や社会人ともなると、既に記憶のかなたという方も少なくないと思います。
長年いろんな志願者と接していて気づいたことがあります。
それは、最終的に合格する人とそうでない人には、根本的な違いがあるということです。
社会人生活が長く、久しぶりに数学などの勉強をし直すAさんという女性志願者がいました。
一般曹候補生(陸上)を受験しようと思っています。
「女性は倍率が高い」とかいろんな不安はあるのですが、そんなことを思っていてもはじまらないので、とにかく勉強することにしました。
最終的に彼女は、第1志望の一般曹候補生に合格します。
後でAさんに聞いたところ、高校の時も数学がすごく苦手だったそうです。
でも、一般曹候補生を受けると決めてからは、余計なことは考えずにコツコツ勉強をやり、自分の夢を勝ち取っています。
一方、Bさんという志願者がいました。
Bさんは、はじめから数学Ⅰは自分には無理だからと決めつけて、勉強をしませんでした。
数学Ⅰを勉強しないで試験を受ける訳ですから、当然1次試験の段階で不合格となってしまいました。
Bさんは勉強をする前から「どうせ自分が数学をやったところで分からないから手をつけない」という選択をしました。
一方でAさんは「余計な先入観を捨てて1から勉強を始め」ました。
この違いはとても大きい訳です。
長々と書いてきましたが、ここからが本題になります。
【数学の点数を上げる簡単な習慣】になります。
実は「一般曹候補生の数学Ⅰ」はそれほど難しくはありません。
というよりも、教科書の例題のような問題から9割ほどが出題されますので、基本事項を反復してやれば、多くの場合、15点満点中11~12点を確保できるようになります。
大切なことなのでもう一度言います。
「一般曹候補生の数学Ⅰ」は教科書の例題のような問題が出てきますので、基本事項を反復して学習すれば、8割は取れるようになります。
つまり、数学は得点源にすることができるわけです。
考えてみましょう。
実は多くの志願者が「ああ、俺は数学が苦手なんだよなぁ」と思いつつ、何となく勉強していますので、なかなか点数が伸びずに悩んでいます。
それに対して、とにかく「これとこれさえやればいい」というテキストを手元に置いて、教科書の例題にあるような問題や基本的な公式を何度も反復していれば、知らないうちに数学の点数が伸びることになります。
数学は、やればやった分だけ、即、点数アップにつながります。
ですので、「数学は苦手なんだよな」、「5年ぶりに数学をやるからなぁ」、などという言い訳は、今この瞬間に手放して、採用試験に向けて勉強するようにしましょう。
「受かると思って勉強する人は受かり、ダメだと思って勉強する人は受からない」
合否を決めるのは、あなた自身。
「受かるためにはどうすればいいのかしら」
「受かった人たちは何をやったのかしら」
今日からは、意識してこれらの言葉を自分自身に問いかけながら、生活するようにしましょう!