今年の4月から、当YSTに通い始めたSさん(女性)という方がいます。
勿論、一般曹候補生が第1希望。
この3月に高校を卒業したばかり。
昨年までは部活動にドップリと専念していたことと、女性の倍率が高かったことのダブルパンチで、昨年の採用試験では満足できる結果は得られませんでした。
肝心の授業の進み具合ですが、2ヶ月かかって、まずは数学のテキスト(7日間完成! 一般曹候補生)が一通り終わりました。
英語もあと3回程度授業をすれば、一旦、テキストが終了します。
Sさんからすれば、「ようやくテキストが終わった」というところだと思います。
別の言い方をすれば、「対策の勉強もこれで8割方終わりかな」という心境かもしれません。
でも、厳しい言い方になりますが、これでようやくスタートラインに立てたということになります。
自衛官採用試験に限らず、どんな試験にも言えることですが、テキスト・問題集は1回勉強すればそれで終わりではありません。
特に、Sさんのようにこれまで勉強から遠ざかっていた人の場合、テキストを1回終わらせるだけでも大変な作業です。
既に忘れていたことを再度勉強しなければいけませんし、恐らくは初めて扱うことも半分近くあるからです。
これを2回・3回、状況によっては5回・6回と復習することで、ようやく必要な知識が定着してくるわけです。
Sさん場合、週2回のペースで勉強をして、2ヶ月半かかって、ようやく1回目の勉強が終わろうとしています。
Sさんにしてみれば、ここまでの道のりは長かったことでしょう。
でも、2回目・3回目の勉強にはそんなに時間はかからないんです。
まだ記憶に新しいことを復習する訳ですから、ここからは勉強のスピードが一気に加速していきます。
高校総体も終わって、いよいよ自衛官採用試験も本格的なシーズンを迎えようとしています。
まずは試験に関する情報を仕入れる。
その次は必要なテキストをそろえる。
あとは、そのテキストを何度も繰り返す。
そして、過去問だけではなく、本番と同じ形式の模擬テストを受けて、自分の今置かれている状況を客観的に把握し修正していく。
11月には一般曹候補生の最終合格発表があります。
当たり前のことを当たり前にコツコツやった人にこそ、栄冠は訪れるものです。
ご自分の夢の実現を目指して頑張っていきましょう!