昨日、「急きょ自衛隊の試験を受けることにした」という方(女性)からお電話を頂きました。
そして、「今から勉強しても間に合いますか?」というご質問を頂きました。色々とお話をしていくと、まだ一般曹候補生に特化した勉強はしていないようです。
今年はコロナの影響があり、5月に予定していた学科試験が6月下旬~7月上旬に延期となりました。
そのため、7月3日までに願書を提出すれば、7月11日の一般曹候補生の試験を受けることができます。
既に、一般曹候補生に特化して学科試験の勉強をしているのであれば、7月の試験に全力で臨むのは「あり」だと思います。
でも、実質的にまだ対策を取っていないようでしたので、私は次のように回答しました。
「7月の試験で合格する可能性もある訳ですので、7月は受けられるのであれば、それはそれでいいと思います。
でも、現実的には、慌てることなく、9月の試験に照準を絞って、対策を進めていくことをオススメします」
一般曹候補生は、実質的には高卒(予定)者を対象とした就職試験です。
そのうちの高3生に限って言えば、今ぐらい(6月末)から対策に取りかかるケースが圧倒的に多いです。
具体的には、今ぐらいから色々な情報を取り始めます。近場の事務所に連絡をして試験の情報を得る人、ネットを検索して対策方法や試験に関する情報を調べる人。
そして、少しずつモチベーションがアップしたところで、夏休みに突入!
本格的な勉強が、この夏休みから始まることになります。
実質2ヶ月間で9月の試験に臨むというのが、例年の高3生の流れでした。
でも今年は、そうはいかないようです。
どういうことか?
コロナのために高校もかなりの期間、休校となりました。
そのため夏休みが短くなっています。
ここ宮城県では、夏休みが8月8日~8月18日というのが平均的です。
お盆休みを除けば、実質的には1週間しか夏休みがありません。
例年なら4・5週間ある夏休みが今年は1週間しかないんです。
そのため、「夏休みに入ったら、じっくり時間をかけて学科試験の対策をとる」ということが今年はできないわけです。
大切なことなのでもう一度言います。
「夏休みに入ったら、じっくり時間をかけて学科試験の対策をとる」ということが今年はできないんです。
そのため、同じ分量の勉強を終えるためには、「本格的な」勉強開始の時期をできるだけ早める必要があります。
高校によっては7月上旬に中間考査があるところもあります。そのような方は中間考査の終わりと同時に、スタートを切るようにしましょう。
それ以外の方は、できるだけ早い時期に(今すぐにでも)学科試験の対策をとるようにしましょう!
前にも書きましたが、今年の就職状況は、悪くなることはあっても、昨年と同じ水準とはとても言えません。
こういう年は民間の採用枠が極端に減りますので、就職希望者は公務員に流れることになります。
自衛官も公務員ですので、昨年よりも多くの志願者が殺到することが想定されます。
実際のところ、前にも書きましたが、私の所への問い合わせ件数も昨年に比べて今年は約6倍になっています。
最終的な倍率がどれになるかは分かりませんが、今年の学科試験は、昨年に比べてかなりレベルの高い競争となることは間違いないでしょう。
まずは、試験の情報を取ることから始めましょう!
--追伸--
コロナの影響で、高3生を対象とした民間の就職試験の時期が1ヶ月遅くなりました。
場合によってはこの影響が、高3生を対象とした自衛官採用試験にもあるかもしれません。
この場合、学科試験に費やせる期間が1ヶ月多く取れることになります。
でも、現時点では防衛省からの正式な表明はありません。
そのため、予定通り9月に試験があるものとして、早め早めの対策をとることをオススメします。