ある転職希望者のお話 【一般曹候補生】

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2年前のちょうど今頃のこと。1通のメールがありました。

当YSTには、自衛官志願者のための個別指導の講座があるのですが、その講座への申込みのメールでした。

このこと自体は珍しいことではないのですが、申込人(Kさん)の住所をよく見ると、「福島県福島市」となっています。

当YST塾は、「宮城県多賀城市」にあります。

電車を使うと片道2時間半はかかります。

念のためこちらの所在を先方さんに伝えてみましたが、素晴らしいことに通う気満々です。

Kさんは、高校を卒業して3年が経っていました。

工業高校だったそうですが、民間に就職をしたものの、やはり小さい頃からの憧れだった陸上自衛官をどうしても目指したい! ということでした。

でも、数学も英語も基礎が全くできていないので、独学では夢は叶わないと思い、ここに通うことにしたそうです。

余談になりますが、その年から一般曹候補生の試験は、9月だけではなく5月にも実施されることになります。

でも、5月にも試験が行われることが分かったのは、私もKさんも3月末のことでした。

そのため、Kさんは元々9月の試験を受けることを前提に、個別指導を受講するべく通い始めました。

勉強を始めて1ヶ月が経った頃、突然、5月にも試験が行われることが判明しました。

試験まであと50日。

Kさんと色々話し合った結果、はやり当初の予定通り9月の試験に向けて勉強のスケジュールを組んでいくことにしました。

同時に5月の試験前までには、数学だけでも一通り終えられるように、授業を進めるように段取りを組みました。

えらいのはKさんです。

当時は週休2日のアルバイト生活を送っていましたが、その休日の2日を当YST塾に通い、決して少なくない課題も、仕事で忙しい日々の生活の合間を縫って、頑張ってこなしていました。

結果、1次試験に合格!

続く2次試験も見事合格!

Kさんは、晴れて小さい頃からの夢を、ご自身の努力を積み重ねて勝ち取ったのです。

3月から勉強を始めたKさんが、2ヶ月半の間に取り組んだテキストは

「7日間完成!一般曹候補生」と「実戦問題集(一般曹候補生)」

だけでした。

それ以外には、時間的な余裕などありません。

でも、Kさんは何度も何度もそれらテキストを繰り返し復習して、必要な公式や考え方を身につけていきました。

初めのうちは、公式の当てはめも、ままならなかったようですが、3回4回と復習をするうちに、類題も自力で解けるようになっていきました。

自衛官への転職を考えている人も少なくないと思います。

大切なのは、強い意志を持って、目標に向かって突き進んでいくことです。

さあ、今年はあなたの番です。

5月の試験まで3ヶ月半。

この100日余りの期間を、いかに有効に過ごせるかが、これから、あなたがやるべき優先事項になります。

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