一般曹候補生や自衛官候補生の採用試験の志願資格には学歴がありません。
入隊時の年齢が規定されているだけです。
毎年、いろんな志願者の方と接していると、「今年が最初で最後の試験なんです」という方が必ず一定数いらっしゃいます。
年明けの1月位からコツコツと対策をとってきていれば、十分時間も確保できるのですが、5月や6月になり、一念を発起して「転職」を決意する人も少なくありません。
今回は、ちょうど今の時期・5月末に転職へのスタートを切り始めた女性(Fさん)の体験談を紹介します。
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私は会社員として働いていましたが、25歳の冬に働きながらの受験を決意し、年齢的に最初で最後となる自衛官の受験に挑戦しました。
約8年ぶりの受験勉強(文系でしたので数学は9年ぶり)ゼロからのスタートでした。
周りに受験生もいなく、全て手探りの独学でしたので、「7日間完成」とYSTからのお便りが私の勉強の指標となりました。
「7日間完成」なしに私の合格はなかったと言っても過言ではありません。
9年ぶりに数学を勉強しましたので、0からのスタートでした。
この教材と超基礎の高校解説問題を購入し、「7日間完成」の単元に沿って勉強していくことで、最初は2・3点だった数学が最終的には過去問では安定して満点になりました。
間違えた問題にはマークと日付を付け、何度も何度も解いて弱点を見つけて下さい。
数学は習得に時間を要しますが、身につけば最も安定するはずです(自習なので、7日ではなく数ヶ月はかかります)。
ギリギリの年齢、枠の少ない海上女子ということで何度も無理かなぁと思いましたが、他の受験生よりも良い結果を出せば公平に評価してもらえることが身をもって分かりましたので、年齢の高い方・女子の皆さんも、ライバルより1点でも多く取ることだけを考えて頑張って下さい。
社会人の受験は自由と孤独と自分自身との戦いです。
勉強というのは結果さえ出せば必ず報われますので頑張って下さい!!
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Fさんの体験談にあるように、採用試験が「最初で最後の試験」である場合、次のような様々なハードルが待ち構えています。
☆周りに受験生がいない(同じ志を持った仲間がいない)
☆試験に関する情報が少ない
☆数年ぶりの勉強になる
1つ目と2つ目に関しては、広報官や事務所のスタッフの方と密に接していれば何とかなるのですが、勉強ばかりはご自身の努力以外、術はありません。
そしてFさんの体験談にもあるように、最初はなかなか思うように点数が取れるわけではありません。
当初、過去問・数学(全部で15問出題)では、「2・3点しか取れなかった」とあります。
これはある意味、仕方のないことです。
というか、8年も勉強から遠ざかっていれば、当たり前のことなんです。
当YSTでは、自衛官採用試験対策として模擬テストを実施しています。
「対策用の問題」という意味合いも含んでいますので、本番より幾分、難しめに作成しています。
ほぼ毎回模試を受けていたFさんは、過去問で「2・3点しか取れなかった」数学が、8月・9月には安定して「10点以上をキープ」するようになっていました。
そして、国・数・英の3教科では「安定して30点以上をキープ」できるようになりました。
Fさんのように、勉強にブランクがあるにも関わらず、最終的に点数が安定するポイントはどこにあるのでしょう?
Fさんの体験談にその答えが書かれています。
「間違えた問題にはマークと日付を付け、何度も何度も解いて弱点を見つけて下さい。数学は習得に時間を要しますが、身につけば最も安定するはずです。」
とにかく間違った問題を解けるようになること。
この1つ1つの地道な作業こそが、点数をアップさせる上で唯一の、そして最強の方法なんです。
その年の11月、Fさんから「第1志望の一般曹候補生(海上)に合格しました」、との吉報を受けました。
さあ、今年はあなたの番です。
11月の最終合格目指して、一歩一歩着実に、スタートを切っていきましょう!