一般曹候補生の学科試験の科目は国語・数学・英語です。
先日、数学の勉強方法を紹介しましたので、今日は英語についてお話しします。
それぞれ得意・不得意があると思いますが、数学は勉強するとすぐに結果が出てくる科目です。
純粋に、高校1年で学習した「数学Ⅰ」の公式を使えば解けるような問題が出されていることがその理由です。
実際のところ、当YSTに通ってくる志願者も、数学は短期間でメキメキと点数が取れるようになります。
それに対して英語は、勉強してもなかなか即点数アップとはいきません。
まさしく積み重ねの教科といったところでしょう。
それだけに、英語が苦手な人、転職などを考えていてここ数年全く英語(や数学)の勉強から遠ざかっていた人は、早めの対策が必要になります。
過去問を見ると、レベル的には、実は中学校で学習した内容が7~8割程度を占めています。
そして残りが高1レベル。
募集要項をみると試験科目が「英語Ⅰ」(=高校1年生で学習する英語)ですので、普通に考えれば「英語Ⅰ」または「高校初級用の英語」の参考書・問題集を手元に置いて勉強すればいいのかな? と思うところです。
勿論、中学校までの英語がそこそこ身についている人からすればそれでもいいのですが、しばらく英語の勉強から遠ざかっていた人や英語が苦手な人からすると、いきなり「英語Ⅰ」の問題集から始めてもチンプンカンプンです。
では何から始めればいいのでしょう?
それは「敵をよく知ること」です。
具体的には、過去問を1年分でも2年分でもいいので、実際に解いてみることです。
すると、15問中何問正解できたかが分かります。
自分の苦手分野も見えてきます。
そして何より、出題傾向を肌で感じ取ることができます。
その時点で、英語がやっぱり苦手だということになれば、中学校の英語からコツコツ勉強をしていくようにすればいいんです。
因みに、英語は半分以上が文法から出題されますので、具体的には、中学英語の文法に重点を置いて勉強を始める必要があります。
一方、過去問を解いた結果、比較的英語が順調な場合には、高1レベルの「英語Ⅰ」から勉強をしていけばいいことになります。
勿論この場合にも、いずれは中学校の英語の復習をしっかりと行う必要があります。
順序よく中学校の英語から始めるか、自分のスケジュールの都合で、「英語Ⅰ」をメインに勉強していくか、その辺の判断は、志願者ご本人の状況次第になります。
高校の中間・期末試験では、英語の長文も出題されるこことと思います。
でも、一般曹候補生の場合には、長文は出題されません。
まあ、せいぜい3~4行程度の英文の問題が1つ出てくる程度です。
その辺はやはり、過去問を実際に解いてみて確認しておきたいところです。
それから、会話表現(会話文)の問題が2問出てきます。
特段難しい内容ではないのですが、英会話の場合には、独特の言い回しが出題されることもありますので、注意しておきたいところです。
因みに、当YSTの『7日間完成! 一般曹候補生』の英語は、中学校の英文法から高校1年で学習する英文法を順序よく配列しております。