昨年3月から通い始めた、Kさんという男性志願者がいました。
高校を卒業して既に5年が過ぎていました。
(何故か昨年はお隣の福島県の志願者にご縁があり、彼ともう一人、宮城県にある当YSTに通ってきて下さいました)
長年の夢だった自衛官。
Kさんは高3の時にも一般曹候補生(陸)を受けたそうですが、1次試験で玉砕したそうです。
でも、夢はあきらめ切れない。
とは言うものの、高校を卒業して5年が経っていたため、数学や英語をどうすればいいのかも分からない。
Kさんは、そんな悶々としたした日々を過ごしていたそうです。
そんな折、Kさんは一念を発起します。
「1回だけでもキチンと対策を立てて試験に臨みたい」
そして、週2日ある休みを利用して、福島からはるばる当YSTに通ってくることになりました。
3月頭から授業を始め、9月の試験に向けてスタートを切りました。
6ヶ月もの時間がとれますので、演習を交えながら、じっくり授業を進めていく予定でした。
そんな折、1ヶ月もしない間に、5月下旬にも一般曹候補生の試験があることが判明します。
元々9月に向けてスケジュールを組んでいたのですが、Kさんと相談をして、急きょ、5月の試験にも対応できるように進めていくことにしました。
数学はメインの2次関数と三角比を5月の試験前には終えることができました。
が、どうしても時間のかかる英語は、テキストの7割ぐらいしか終わらせることができません。
でも、急きょ決まった試験でしたので、他の志願者も十分な対策は取れていないはずです。
きっとそこに活路があるはず、との信念のもと、Kさんは全力で勉強をしていました。
テキスト「7日間完成!一般曹候補生」の2次関数と三角比は、何度も復習をして、何とか自力で解けるようになりました。
社会人のKさんは、少ない時間を有効に使って、今度は「実戦問題集(一般曹候補生)」の数学を中心に勉強していきます。
英語も中学校の英文法を復習しながら、5月の試験に臨んでいきました。
結果、Kさんは見事、1次試験を突破!
そして、8月頭に最終合格を勝ち取ることができました!
Kさんの努力が実を結んだ瞬間でした。
まだ、正式な発表はされていませんが、これまでの経験上、5月の一般曹候補生の試験は5月26日に実施されることが予想されます。
昨年の5月の試験では、定員の半数近くの合格者が出ていますので、「自衛官が第1志望」の人は、5月の試験はチャンスです。
だって今の時期は、転職組や大学3年生も、まだ様子見で対策を立てていないんですから。
先んずれば人を制す
周りの動きなんて気にする必要はありません。
要は、自分が本当に自衛官になりたいかどうか、です。
試験まであと3ヶ月となりました。
自力で1次試験の対策を立てる場合、個人差もありますが、3ヶ月が1つの目安になります。
まずは「7日間完成!一般曹候補生」をメインに勉強をして、基本が身に付いてきたら実戦問題集に取り組むようにしましょう。