昨日は、高等工科学校生徒の最終合格発表日でした。
実は、当YST塾からも1人、高等工科学校を受験していました。
順当に1次試験に合格し、あとは2次試験。
昨日がその2次試験の合格発表日だったのですが・・・
見事、合格しました!
おめでとうございます。
これまでコツコツ頑張ってきた努力の賜です。
今後の活躍に期待したいと思います。
さて・・・
当YSTは、基本的には「一般曹候補生」と「自衛官候補生」に特化した対策を行っているのですが、時々、高等工科学校生徒を目指す中3生が通ってくることがあります。
高等工科学校の学科試験はレベルが高いにも関わらず、情報がほとんど出回っていません。
時々、宮城県外の保護者の方からお電話で、どのような対策をすればいいのか質問を受けることもあります。
そこで今回は、高等工科学校の受験対策(1次試験;学科試験)についてお伝えします。
結論から言うと、キチンと公立高校の受験対策をしていれば十分です。
高等工科学校の学科試験は、5教科。
国語・社会・数学・理科・英語。
試験範囲は、中学校3年間の全範囲。
例年1月20日前後に1次試験があります。
そのため中学校によっては、教科書が最後まで終わっていないこともありますので、教科書の最後の単元は、自力で早めに終えておく必要があります。
次に科目別の対策を述べていきます。
理科・社会は、全範囲から主に基本事項がまんべんなく出題されていますので、一問一答集を駆使したり、自分で教科書をまとめたりするなどの勉強をしていけばいいでしょう。
続いて英語。
公立高校の英語の問題が長文がメインで出題されるのに対し、高等工科は文法がメインです。
公立高校の対策では、受験日が近づくと長文に軸足を置くような勉強になってきますが、高等工科も受験する人は、英文法の対策もおろそかにしてはいけません。
次に国語。
これも公立高校の出題傾向とは多少異なります。
漢字・語句、文法の出題も結構多いので、その辺の傾向は、事前に過去問で確認をしておく必要があります。
そして実際に過去問を解いてみて、8割ほど取れるようであれば大丈夫ですが、そこまで点数がとれない場合には、漢字・語句などの活字を意識した生活を送れるよう、生活を見直していきましょう。
正しい漢字を書くためには、やはり地道に手を動かして書き取りをしていくしかありません。
特に最近は、スマホやタブレットなどを使うことが当たり前になっていますので、注意したいところです。
最後に数学。
数学は、公立高校の傾向からは結構かけ離れています。
どちらかというと、単発の問題の集合体のようになっています。
公立というよりは私立の出題形式に似ています。
ですので、少なくとも12月に入ったら、実際に過去問を解いてみることをオススメします。
ただ、大切なのは基本事項をきちんと身につけることですので、まずは公立高校の数学の対策に全精力を注ぐようにしましょう。
最後に、学科試験の対策ではないのですが、受験日のスケジュールも事前に十分考えておきたいところです。
どういうことかというと・・・
都道府県にもよりますが、私立高校や公立高校の受験日程・合格発表日程と高等工科学校の受験スケジュールが重なることが多々あります。
受験生(中3生)も生身の人間です。
高等工科の合否結果が気になって、他(私立高校など)の試験に身が入らないなどという事案も発生してきます。
他の私立や公立を受けるな、ということではありません。
これらのスケジュールを事前に確認して、学校の先生や塾の先生、あるいは家族内でもいいですので、無理のないスケジュールを組み、万全の体制で高等工科は勿論、他の私立や公立も受験できるようにしておきたいところです。
なお、高等工科学校生徒には推薦入試制度もありますので、興味のある方は最寄りの地域事務所に問い合わせてみるとよいでしょう。
それでは今日はこの辺で。